最適なUX(ユーザー体験)を実現するための情報設計

UXとは

UX(ユーザーエクスペリエンス)という言葉は一般的な用語になり、Webサイトに関わる方は皆さん聞いたことがあるでしょう。

UXとは、User eXperienceの略語で、ユーザーが製品やサービスを利用して得られる体験・経験の総称です。

 

本質は【UX向上 = デザインをカッコ良く】ではない

UXというとまずはデザインを変えようといった考え方を持つ方が多い気がします。

確かにデザインはUXを改善する上での1つの改善ポイントになりますが、

単にデザインをカッコ良くしただけでは、ユーザー体験の向上とはなりません。

 

Jesse James Garrett氏が提唱するUXの概念【UXの5階層モデル】でいう

ユーザーの目に触れる表面的な1要素にすぎません。

またUI(ユーザーインターフェイス)やユーザビリティもデザインと同様にUXを構成する1要素なのです。

 

わかりやすい表面的な部分を重要視されがちになりますが、

根幹のWebサイトの目的やユーザーのニーズ等の戦略といった見えづらい部分がUXを語る上で重要になります。

つまりベースとなる戦略を元に各要素が段階的に繋がることでUXの向上となります。

 

UX5階層モデル

 

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表面(Surface

視覚的なビジュアルデザインを適用し、操作性をプロトタイプで検証する。

骨格(Skelton)

ユーザーが理解しやすい様に共通のナビゲーション、各ページに表示される情報・表示順をプロトタイプで検証する。

構造(Structure)

シナリオに基づいたサイト構造・動線を整理する。

要件(Scope)

ユーザー毎の目的(ニーズ)を満たすためのシナリオを検討する。

戦略(Strategy)

サイトの目的、ユーザーのニーズを理解する。

 

最適なUX(ユーザー体験)を実現するために重要な情報設計、

戦略から骨格までの流れをご紹介します。

 

まずユーザーと向き合い自社Webサイトに訪れる

ユーザーの本質を知ることが、はじめの一歩となります。

 

ユーザーの本質を理解する

 

ユーザーの本質を理解するためには、ユーザーがどんな人で、どんな目的を持って自社Webサイトに訪れてくるか、自社Webを考える必要があります。

 

アクセス解析ヒアリング、インタビュー、アンケート等の様々な方法で

ユーザーの抱えている課題やニーズを発見し、ユーザー像を具現化していきます。

 

アクセス解析を例にユーザー像を具現化する方法について紹介します。

Webサイトは、ユーザーが能動的に検索エンジン

ユーザーが知りたい、疑問を解決したい内容を入力し、Webサイトに訪れます。

Googleアナリティクスやサーチコンソールの検索クエリから

自社Webサイトに訪れるユーザーのニーズを抽出することができます。

 

検索クエリ 例)

 〇〇〇ホテル 宿泊 予約

⇒ユーザーのニーズ:〇〇〇ホテルの予約をしたい

渋谷 宿泊 予約

⇒ユーザーのニーズ:渋谷のホテルの予約をしたい

〇〇〇ホテル 中華 ランチ

⇒ユーザーのニーズ:〇〇〇ホテルの中華レストランの予約をしたい

渋谷 中華 ランチ

⇒ユーザーのニーズ:渋谷の中華レストランの予約をしたい

〇〇〇ホテル 採用

⇒ユーザーのニーズ:〇〇〇ホテルの採用情報を知りたい

渋谷 ホテル 採用

⇒ユーザーのニーズ:渋谷のホテルの採用情報を知りたい

 

またニーズからユーザー像を導き出し自社がターゲットとする顧客をセグメントし

【ユーザーは何を求めているか】を明確にします。

  

ターゲットユーザー毎のユーザー体験を見える化

 

近年ではスマートフォンの普及、チャネルの多様化により

1デバイス・1チャネルでユーザーの目的を完結することがなくなりました。

多様化するデバイス・チェネルをシームレスに繋ぐためには、

ユーザーの目的(ニーズ)が満たされるまでのシナリオを可視化し検討する必要があります。

 

シナリオを検討する上で行う事は、

ユーザー視点に立ち各ユーザーのフェーズ・行動プロセス・ユーザーの思考・

すべき事柄の項目を整理し時系列に一覧化します。

 

フェーズ

 興味、興味・関心、比較・検討、購入等の様にユーザーの行動をステップ毎に分けた軸を記載する。

行動プロセス

製品やサービスに触れる入口(タッチポイント)から出口(ゴール)までの行動を記載する。

ユーザーの思考

フェーズ毎のユーザーの思考・感情を記載する。

すべき事柄

チャネル・デバイス毎(リアル、SNS、Web(PC・スマートフォン)等)にすべき事柄を記載する。

 

シナリオを作成することで

いつ、どこで、どんなコンテンツを提供する必要があるかが可視化できます。

 

シナリオに基づいてサイト構造・動線を情報設計に落とし込む

シナリオでは、ユーザーにいつ、どこで、どんなコンテンツを提供するかを可視化しましたが、Webサイトを構築する上ではより具体的な情報設計が必要となります。

 

洗い出したコンテンツをグルーピングし、Webサイト全体の大枠(サイト構造)を組み上げます。

コンテンツ同士の関係性、関連するページ同士の動線を考慮し、

入口(集客)から出口(ゴール)までの誘導がスムーズに行えるかサイト構造図で繰り返し検証します。

 

例えば、出口(ゴール)までの動線が適切に設けられているか、関連するページへの導線が設けられているかを重点的に確認します。

 

サイト単位・ページ単位で目的を成し得るための要素は配置

ユーザーの目的を成し得るためにサイト単位ではナビゲーション、ページ単位ではレイアウト、コンテンツ内容、コンテンツの表示順を検討します。

 

ナビゲーションはWebサイト内すべてに共通して配置されるリンクになります。

ユーザーを主要なコンテンツへ導く役割やサイト全体の構造を把握するための役割をもちます。

コンテンツをグルーピングした際のカテゴリから主要なコンテンツや

サイトの出口(ゴール)となるコンテンツを配置します。

 

次にページ単位のページ単位ではレイアウト、コンテンツ内容、コンテンツの表示順を検討します。

ページの目的毎にコンテンツの表示順、コンテンツ内容、関連するページへのリンク、コンバージョンリンクを配置します。

 

まとめ

ユーザーの本質を理解し、ユーザー視点にたった情報設計をするこでユーザーに最適なUX(ユーザー体験)を提供することができます。