最高のWebサイト開発リーダーになるための五ヶ条

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自己紹介

みなさま、はじめまして。佐藤千草と申します。 CMSコンテンツマネジメントシステム)および関連するシステム開発の提案、見積、要件定義、設計、実装、テスト、公開、運用を行うエンジニアとして勤務しています。 入社当初より開発チームのリーダー格として、入社以来14年間で26件のプロジェクトを担当しました。 また予算に応じて開発メンバーをアサインしスケジュールを立案する開発進行管理業務もおこなっています。 2016年より現在まで、社内新人研修「CMS構築手法」講師も担当しています。

このコラムの対象者

このコラムは、何かしらのシステム開発に従事している方、とくに現場でのリーダー役を務めておられる方を対象としています。 さらにその中でも、WebサイトやCMSにかかわっておられる方であれば、本コラムをより身近に感じていただけるかと思います。

このコラムを執筆する理由

このような文章を世に出すきっかけとなったのは、22年間のエンジニア生活を経て、いま「これだけは絶対に譲れない」「これをなしえないと情熱を持って仕事に取り組むことはできない」と考えていることを、私と同じくシステム開発に携わっている方に広くお伝えすることができればと思ったからです。 単なる技術Tipsやハウツーではなく、Webエンジニアが発信する、エンジニアのための、エンジニアとしての仕事への取り組み方についてお伝えしていきたいと思います。 ですからWebサイトやCMSの開発者に限らず、それ以外のシステム開発者の方にも、ぜひご一読いただければ幸いです。

連載について

このコラムは5回の連載を予定しています。

  1. あなたのお客さまは、上司でもクライアントでもなく、サイトを訪れるお客さまである
  2. あなたは、クライアントのためではなく、サイトを訪れるお客さまのために開発をすべきである
  3. あなたは、目の前のタスクだけでなく、ヒト・ジカン・カネを毎日意識すべきである
  4. あなたは、誰かが動く前に、いち早く自分で動くべきである
  5. あなたは、自分のチームメンバーの短所を嘆くのではなく、長所を活かして最大の成果を出すべきである

今回は連載第一回目ということで、早速お届けしたいと思います。

あなたのお客さまは、上司でもクライアントでもなく、サイトを訪れるお客さまである

突然ですが、あなたの開発するシステムは「成果」をあげていますか?

え?成果って何?と思われた方は、ぜひこの先をご一読ください。 上司やクライアントの言われた通りにやってるよ!問題ないよ!という方も、できれば最後まで読んでいただけると嬉しいです。

成果とは、プロジェクトでなし得なければならないゴールです。 何を成果とすべきかは、プロジェクトのスタート段階で、定量的および定性的に具体化されるべきものです。 Webサイト構築プロジェクトであれば、例えば以下のように定義されます。

  • Webサイトでの売上拡充   Web上での売り上げを3年後に1.5倍とする

  • 新規顧客層の獲得   40代女性顧客層を獲得する

さらに、その目的をなしえるために実施すべき施策、つまりプロジェクトの「目標」についても、実施時期を含めて明確に定義されます。 目標の一例を記します。

STEP1

  • コンテンツ・サービスの追加・改善
  • デザイン・UI・UXの改修

STEP2

さて、あなたのチームのプロジェクトはいかがでしょうか。 もしあなたが成果や目的・目標を認識していないのであれば、あなたの仕事は、もしかしたらプロジェクトの目指す目的から外れてしまっているかもしれません。 なぜならば、成果を意識していないということは、そのシステムを使うお客さまが何を求めているかということを一度も考えたことがない、あるいはそんなものが存在すること自体を認識していないのとイコールであるからです。

上司やクライアントが要求してくることをやり遂げることが成果なんじゃないの? 上のほうで決まったことなんて自分が考える必要ないんじゃない? と思われた方、もう少しだけお付き合いください。

あなたの上司やクライアントが、プロジェクトの正しいゴールに向かって進んでいれば、おそらく大きな問題はないでしょう。 ただ、悲しいことに、そうとは限らないのが現実です。 いくつかの例をあげてみましょう。

成果をあげられないクライアントのウィークポイント

とにかく運用を楽にすることしか考えていない トップダウン部署で自分たちがサイトをこうしたいという考えがない

成果をあげられないプロジェクトマネージャーのウィークポイント

顔がクライアントやさらに上の上司にしか向いていない クライアントのお客さま、つまりサイトを利用するユーザと向き合っていない

さて、それでは一体どうしたらいいのでしょうか。

まずは、毎日の仕事のひとつひとつをこなすたびに、以下のことを意識してみてください。

  • プロジェクトの目的・目標を意識する
  • サイトがお客さまに提供しなければならないコンテンツ、サービス、ソリューションを意識する

もしあなたがWebサイトやCMSの開発者なのであれば、あなたのお客さまは、上司でもクライアントでもなく、サイトを訪れるお客さまなのです。 プロジェクトの成果を意識するかどうかによって、あなたの開発するプロダクトの質は驚くほど違ってきます。 なぜならば、サイトがお客さまに提供すべきコンテンツ、サービス、ソリューションがなし得られていれば、サイトに対するお客さまの満足度は間違いなくアップするからです。 そして、それは「アクセス解析結果」という数値になって証明されます。 あなたのものづくりが、プロジェクトの成果を左右するのです。

プロジェクトの目的を「自分ごと」に考えて仕事をしてみてください。 「成果を出せるかどうか」が自分の中で明確な判断基準となってくるので、上司やクライアントにお伺いを立てなければならない機会が減り、仕事における決断が早くなります。 そうなれば、今までよりも多くの仕事を、クオリティ高くこなせるようになってきます。 仕事に対するモチベーションも必ず上向きになってくるでしょう。

それではまた次回お会いしましょう。

まとめ

なぜ、あなたのチームが開発するCMSは成果をあげられないのか?

「お客さまが何を求めているか」を理解していない、またはそんなもの自体を認識していないから

成果をあげられないクライアントのウィークポイント

とにかく運用を楽にすることしか考えていない トップダウン部署で自分たちがサイトをこうしたいという考えがない

成果をあげられないプロジェクトマネージャーのウィークポイント

顔がクライアントやさらに上の上司にしか向いていない クライアントのお客さま、つまりサイトを利用するユーザと向き合っていない

CMSの成果をあげるためにやるべきこと

  • プロジェクトの目的・目標を意識する
  • サイトがお客さまに提供しなければならないコンテンツ、サービス、ソリューションを意識する