UXとは?ユーザー体験から見えるUXの本質 

昨今、良く聞かれるUXとはユーザーエクスペリエンス(User eXperience)の略称であり、「ユーザーが、ひとつの製品・サービスを通じて得られる体験」を意味しています。このユーザーの体験を改善することで、利用者にとって製品・サービスを向上させることを目的としています。

今回はWEBに対してのUXに特化して説明していきます。

UXを考える上で必要なこと

WEBサイトの構築で最も重要なのは何でしょうか? それは「ユーザー満足における、あるべきゴールを設定する」ことです。

WEBサイトはただ作るだけでは有効に機能しません。 作る前に訪れるユーザーの理解と仮説だてをおこない、そのユーザーに合ったゴールを設定することが重要になります。

ペルソナという言葉は皆さんも聞いたことがあるかと思います。 サイトに訪れるユーザーのターゲットを、年齢や職業など具体的に設定するのがペルソナ設定となります。 このペルソナ設定は闇雲に設定をすれば良い訳ではありません。 全く自社のサービスに関係ないペルソナを設定しても成果に対しては意味がないからです。

そのため、ペルソナを設定する前にはヒアリング時に企業のターゲットになるお客様の情報を制作サイドに伝え、適切なペルソナを設定し両社でサイト構築していくことが重要です。

ペルソナが設定出来たら、設定したユーザーが満足できるサイトかどうかを見ていく必要があります。様々なシチュエーションを想定し、検証していくことで問題点が浮かびあがるので、浮かび上がった問題点を解決していけば自ずと成果に繋がっていきます。

UXの価値はデザイン性が高いには比例しない

UXとは「カッコいい」「キレイ」といったデザイン性とは本来、全く違う概念です。 お客様のサービス体験を総称する概念なので、どちらかというと「使いやすい」「見やすい」デザインを目指すのが高いUXであるといえます。

デザイン面ではなく、大切なのはユーザーが問題解決できるWEBサイトであることが重要です。WEBサイトの役割は問題を抱えたユーザーに対して答えを提供できるツールであることです。その為にユーザーには抱えている問題に対して探す必要のないWEBサイトを提供する必要があります。

探す必要のないWEBサイトである場合、ユーザーの属性や導線によって提供するページやコンテンツを変えていくことが求められます。それが現在主流となっているOne to Oneマーケティングの基礎になります。

とにかくページ化して確認を

制作のフェーズになると、専門的な会話が増えてきてクライアントサイドと制作サイドでコミュニケーションのギャップが生まれてきます。 そのためにも実際のサイト上で進捗具合を把握できれば、クライアントサイドも直感的にサイトの使い勝手を体験できます。

昨今、スマートフォンファーストの考えが世の中に広まり、Webサイトのデザインは一定のデザインで表現されることが多くなっています。 そのため、予め良く使用されるパーツを準備しておけばPJの提案時よりプロトタイプとして実際の画面上でサイトの動きなどを見ることが出来ます。

システム開発にはアジャイル開発という開発手法がありますが、サイトの制作も作成、確認、修正のフローを素早く回していくことで、ユーザーのニーズに最大限応えられるUX向上を図ることが可能です。

UX向上には技術的な要因も重要に

WEBサイトのUXで非常に重要な要因として挙げられるのが、ページの表示速度についてです。表示速度はコードの量や、使用するライブラリやツールの種類によっても大きく変わってきます。

そのため、速度を常に念頭において技術的な選択をしていく必要があります。 昨今ではコード量を減らして、動的にページを作成できるフレームワークやキャッシュを利用してネイティブアプリと同じような速度で表示できるWebアプリの仕組みなど新しい技術が多数出てきています。選択肢を多く持つためにも最新技術のキャッチアップは非常に重要と考えます。

WEBサイトだけでなくリアルでのサービスも重要に

繰り返しになりますが、UXとはサービスに対するユーザー体験の総称です。 その為、WEBサイトのUXをどんなに追及してもリアルのサービスが良くないとユーザーのUXは損なわれてしまいます。

WEBサイトは入り口の役目が多く、そのあとにはリアルのサービスに必ず通じてきます。 例えECサイトで商品を注文してWEB完結で購入まで至ったとしても、その商品を実際に使ったユーザーの体験はリアルであるためです。

優れたUXを構築するにはバーチャル・リアルを通して構築していくことが求められます。非常に難解で時間のかかる作業です。ですが、そのあとにはユーザーの満足があります。 ユーザー満足の積み重ねが企業のブランド化につながります。 つまり優れたUX構築は企業のブランド構築と同義と考えていただけるとUXが非常に重要ということが分かるかと思います。