2020年のマーケティングオートメーション(MA)有効活用術 vol.1

マーケティングオートメーション(MA)の有効活用するための方法についてのポイントを紹介していきます。

目次

マーケティングオートメーション(MA)について

マーケティングオートメーション(MA)の概要

マーケティングオートメーションツール(MAツール)とは、大枠としては『マーケティング業務の自動化や効率化行うツール』です。

2020年現在では日本でもマーケティングやWebサイトにかかわる大部分の人には名前としては認知されるようになってきた状況かと思われます。 また、各マーケティングオートメーションのツール提供会社のブログやマーケティング関連の会社で出している記事も多くあり、得られる情報や事例はとても増えている状況です。

そのため、本記事では主要な「マーケティングオートメーションとは」や必要性、出来る機能などの紹介は割愛し、有効活用のためのポイントや考え方を中心にご紹介してきます。

マーケティングオートメーション(MA)の現状

既にマーケティングオートメーションを導入している企業も増えており、特に大企業の場合なんらかツールはすでに導入済みとなっている場合が多いようです。 企業の内部事情や、すでに利用しているツールなどの兼ね合いからか場合によっては複数のマーケティングオートメーションが利用されている(Webサイトのタグとしては埋め込まれている)ような状況も比較的多く見受けられてきています。

ツール自体の市場規模としては年々増加している状況です。 2020年予想でMAのみで670億円ていどの市場規模予想となっているようです。

矢野経済研究所調べ

Yano ICT | DMP(データマネジメントプラットフォーム)/ MA(マーケティングオートメーション)市場に関する調査を実施(2019年)

 利用率や活用も増えてきていることに比例して、実際に効果が出ている、有効活用できている企業も徐々に増えてきているのではないかと思われます。 しかしながら、感覚としてはまだまだ有効活用できていない、実際にマーケティングオートメーションとして利用でできていないような場合が多いように思われます。 当然ながら、ツールがマーケティング活動自体をオートメーション化してくれるものではないた、人がツールへの対応および会社として顧客を呼び込むための対応自体については別途必要となります。

MAツールは導入しているが有効活用できていない例としては、

  • メール配信機能としてのみ利用している
  • 問い合わせフォームとしてのみ利用している
  • Webでの行動のログのみを取得している

などが上げられます。 (とりあえずでツールのみ導入して、利用できそうな最小限の機能だけ使っている場合など)

他のツールを利用した場合でも費用は発生するため、大手の企業様であれば単機能として利用してもそこまで費用対効果が悪くないという判断もできるものかとは思われますが、本来のマーケティングオートメーションツールとしての利用価値としては微妙なところです。

マーケティングオートメーション(MA)ツールの現状

日本でのシェアの参考としては以下となります。 実際の数値(感覚的な数値)とすこし慣れている部分はありますが、海外製大手ツールと日本ベンダーのツール利用それぞれシェアがある状態のようです。

日本でのシェア Datanyze

https://www.datanyze.com/market-share/marketing-automation--3/Japan

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Marketing Automation Share

主に利用されているMAツールとそこでのマーケティングオートメーションとはなどの紹介記事(MAツールでも重要となるコンテンツマーケティングの関連で各ツール開発元ではブログ記事が用意されているため、商品サイトではなく、マーケティングオートメーションの紹介記事)にリンクしています。

Hubspot blog.hubspot.jp

Marketo (Adobe) jp.marketo.com

Pardot (Salesfores 記事ページ不明) www.salesforce.com

Oralce Marketing Cloud (記事ページ未発見) www.oracle.com

ListFinder(記事ページ未発見 promote.list-finder.jp

BowNow (mtame) mtame.jp

SATORI satori.marketing

Karios3 blog.kairosmarketing.net

B-Dash bdash-marketing.com

Cloud CMO(Innova) innova-jp.com

マーケティングオートメーション(専用?)ツール以外に関しても、マーケティング関連を含むサービス、ツールに関してはそれぞれ機能強化などにより同じようなこととが実現できる場合もあります。 メール配信サービスやフォーム作成サービス、レコメンドサービスなどもMAツールと同様の機能を備えている場合もありますので、実際に利用する機能に適切なツールを検討することも必要となってきます。

なお、近似ツールとして営業支援のSFAや、顧客化後の顧客との関係性を管理するCRMなど近似ツールもあります。 他、DMP・CDPなどのツールについてもOne To Oneマーケティングという部分においては同じ用途で利用できる部分となります。

MAとDMPを連携すうる場合もありますが、MAにもDMPの一部機能を保持していたりするため、導入の際は混乱する(どのツールをどう利用するか、またはすでに導入していた場合のすみわけをどうするかなど)こともあるかと思います。

マーケティングオートメーション(MA)利用の課題

主な課題としては以下が上げられます。

  • 社内で使いこなせる人がいない
  • 初期導入の設定のままとなっている
  • KGI,KPII設定がなされていない
  • 社内での対応するチームが存在しない

デジタルマーケティングの必要性、重要度から導入までは行ったが、その後のサイクルを回せていない(有効的には回せていない)ことがあるかと思われます。

マーケティングオートメーション(MA)の有効活用の考え方

当然ながら、MAツールはOne To Oneマーケティングとして利用してこそ有効活用ができます。 一括でほぼ同じ対応でよければ、これまでのメルマガ配信なり、定期的な電話営業なりの近タンクをとった対応で十分と判断されてしまいがちです。 MAツールでは、見込み顧客を顧客化することをサポートしてくれると考え以下にサポートしてもらうところを増やすかをポイントに対応していくことが効率的です。

マーケティングオートメーション(MA)における見込顧客(リードジェネレーション)獲得方法

MAツール以前の話となりますが、見込顧客の獲得が必要となります。

  • セミナー、展示会
  • 名刺
  • ウェブサイトからの問い合わせ

何もせず、MAツールを導入しただけでは、見込顧客は一切増えないため、見込顧客を増やすための施策については別途対応が必要です。

Webサイトでの対応としてはベターなところではオウンドメディア構築やSEO対策となります。

とはいえ、コンテンツがなければ活用することもできません。 次回、第2回(vol.2)としては自社サイトまたはオウンドメディアに訪れる人を増やすためのコンテンツ作成のポイントを紹介していきます。

最高のWebサイト開発リーダーになるための五ヶ条【第一回】

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自己紹介

みなさま、はじめまして。佐藤千草と申します。
CMSコンテンツマネジメントシステム)および関連するシステム開発の提案、見積、要件定義、設計、実装、テスト、公開、運用を行うエンジニアとして勤務しています。
入社当初より開発チームのリーダー格として、入社以来14年間で26件のプロジェクトを担当しました。
また予算に応じて開発メンバーをアサインしスケジュールを立案する開発進行管理業務もおこなっています。
2016年より現在まで、社内新人研修「CMS構築手法」講師も担当しています。

このコラムの対象者

このコラムは、何かしらのシステム開発に従事している方、とくに現場でのリーダー役を務めておられる方を対象としています。
さらにその中でも、WebサイトやCMSにかかわっておられる方であれば、本コラムをより身近に感じていただけるかと思います。

このコラムを執筆する理由

このような文章を世に出すきっかけとなったのは、22年間のエンジニア生活を経て、いま「これだけは絶対に譲れない」「これをなしえないと情熱を持って仕事に取り組むことはできない」と考えていることを、私と同じくシステム開発に携わっている方に広くお伝えすることができればと思ったからです。
単なる技術Tipsやハウツーではなく、Webエンジニアが発信する、エンジニアのための、エンジニアとしての仕事への取り組み方についてお伝えしていきたいと思います。
ですからWebサイトやCMSの開発者に限らず、それ以外のシステム開発者の方にも、ぜひご一読いただければ幸いです。

連載について

このコラムは5回の連載を予定しています。

  1. あなたのお客さまは、上司でもクライアントでもなく、サイトを訪れるお客さまである
  2. あなたは、クライアントのためではなく、サイトを訪れるお客さまのために開発をすべきである
  3. あなたは、目の前のタスクだけでなく、ヒト・ジカン・カネを毎日意識すべきである
  4. あなたは、誰かが動く前に、いち早く自分で動くべきである
  5. あなたは、自分のチームメンバーの短所を嘆くのではなく、長所を活かして最大の成果を出すべきである

今回は連載第一回目ということで、早速お届けしたいと思います。

あなたのお客さまは、上司でもクライアントでもなく、サイトを訪れるお客さまである

プロジェクトの「成果」とは

突然ですが、あなたの開発するシステムは「成果」をあげていますか?

え?成果って何?

と思われた方は、ぜひこの先をご一読ください。

上司やクライアントの言われた通りにやってるよ!問題ないよ!

という方も、できれば最後まで読んでいただけると嬉しいです。

成果とは、プロジェクトでなし得なければならないゴールです。
何を成果とすべきかは、プロジェクトのスタート段階で、定量的および定性的に具体化されるべきものです。
Webサイト構築プロジェクトであれば、例えば以下のように定義されます。

  • Webサイトでの売上拡充   Web上での売り上げを3年後に1.5倍とする

  • 新規顧客層の獲得   40代女性顧客層を獲得する

さらに、その目的をなしえるために実施すべき施策、つまりプロジェクトの「目標」についても、実施時期を含めて明確に定義されます。

プロジェクトの「目標」とは

目標の一例を記します。

STEP1

  • コンテンツ・サービスの追加・改善
  • デザイン・UI・UXの改修

STEP2

さて、あなたのチームのプロジェクトはいかがでしょうか。
もしあなたが成果や目的・目標を認識していないのであれば、あなたの仕事は、もしかしたらプロジェクトの目指す目的から外れてしまっているかもしれません。
なぜならば、成果を意識していないということは、そのシステムを使うお客さまが何を求めているかということを一度も考えたことがない、あるいはそんなものが存在すること自体を認識していないのとイコールであるからです。

上司やクライアントが要求してくることをやり遂げることが成果なんじゃないの?
上のほうで決まったことなんて自分が考える必要ないんじゃない?

と思われた方、もう少しだけお付き合いください。

あなたの上司やクライアントが、プロジェクトの正しいゴールに向かって進んでいれば、おそらく大きな問題はないでしょう。
ただ、悲しいことに、そうとは限らないのが現実です。
いくつかの例をあげてみましょう。

成果をあげられないクライアントのウィークポイント
  • とにかく運用を楽にすることしか考えていない
  • トップダウン部署で自分たちがサイトをこうしたいという考えがない
成果をあげられないプロジェクトマネージャーのウィークポイント
  • 顔がクライアントやさらに上の上司にしか向いていない
  • クライアントのお客さま、つまりサイトを利用するユーザと向き合っていない

さて、それでは一体どうしたらいいのでしょうか。

サイトを訪れるお客さまと向き合うためにやるべきこと

まずは、毎日の仕事のひとつひとつをこなすたびに、以下のことを意識してみてください。

  • プロジェクトの目的・目標を意識する
  • サイトがお客さまに提供しなければならないコンテンツ、サービス、ソリューションを意識する

もしあなたがWebサイトやCMSの開発者なのであれば、あなたのお客さまは、上司でもクライアントでもなく、サイトを訪れるお客さまなのです。
プロジェクトの成果を意識するかどうかによって、あなたの開発するプロダクトの質は驚くほど違ってきます。
なぜならば、サイトがお客さまに提供すべきコンテンツ、サービス、ソリューションがなし得られていれば、サイトに対するお客さまの満足度は間違いなくアップするからです。
そして、それは「アクセス解析結果」という数値になって証明されます。
あなたのものづくりが、プロジェクトの成果を左右するのです。

プロジェクトの目的を「自分ごと」に考えて仕事をしてみてください。
「成果を出せるかどうか」が自分の中で明確な判断基準となってくるので、上司やクライアントにお伺いを立てなければならない機会が減り、仕事における決断が早くなります。
そうなれば、今までよりも多くの仕事を、クオリティ高くこなせるようになってきます。
仕事に対するモチベーションも必ず上向きになってくるでしょう。

それではまた次回お会いしましょう。

まとめ

なぜ、あなたのチームが開発するシステムは成果をあげられないのか?

「お客さまが何を求めているか」を理解していない、またはそんなもの自体を認識していないから

成果をあげられないクライアントのウィークポイント

  • とにかく運用を楽にすることしか考えていない
  • トップダウン部署で自分たちがサイトをこうしたいという考えがない

成果をあげられないプロジェクトマネージャーのウィークポイント

  • 顔がクライアントやさらに上の上司にしか向いていない
  • クライアントのお客さま、つまりサイトを利用するユーザと向き合っていない

プロジェクトの成果をあげるためにやるべきこと

  • プロジェクトの目的・目標を意識する
  • サイトがお客さまに提供しなければならないコンテンツ、サービス、ソリューションを意識する

構造化データはSEOに有効なのか!?

読者の皆さん、はじめまして。僕は都内の Web 制作会社にフロントエンドエンジニアとして勤務している、永遠のとっつぁん坊であり、令和の EXIT BOWIE こと、かつては浪速の粗大ゴミとまで呼ばれた、出口と申します。

きっと、これをご覧になってる読者の皆さんは SEO 対策が気にかかっていることかと思います。

そんなこんなで昨今の SEO 対策の話として議題によく挙がるのが、、はい、

『構造化データ』

既にご存知かとは思いますが、おさらいの意味も含めて、ざざざっとご覧ください。

本来 肉じゃが と html の中に書いてあったとて、検索クローラーは の意味を理解できても、その内容である文字列の意味までは理解できません。

構造化データとは、人間の言葉を、検索クローラーに対し翻訳して言葉の意味を理解できるように伝える技術のことなのです。

構造化データにはいくつかの種類がある

種類とは、ボキャブラリーと、シンタックスの事を指していますが。

ボキャブラリー

主に上記の3つで、検索クローラーと我々人間が理解するための百科事典のようなもので、構造化データ化させたい、言葉のカテゴリー、ジャンル、単語などが定義されているものです。※1*1

シンタックス

  • RDFa
  • Micirodata
  • JSON-LD

主に上記の3つで、記述方式の事です。どのシンタックスが優れているなどはないので、ケースバイケースで選択し使用します。同一ページに複数のシンタックスがあっても問題はありません。

体感としては schema.orgJSON-LD の組み合わせが最近の主流かと思います。

だらだらと、構造化データ自体の解説をしてきましたが、原則、

構造化データは検索ランキング自体には影響を与えない

と、Google の中の人たちが、きっぱりと断言してますので SEO 対策としては、意味がない、、のかと思えば、あながちそうでもないもので、

構造化データが影響を及ぼすものは、

リッチリザルト(Google の検索結果)! 検索結果に影響与えます!Google のリッチリザルトに思いっきり!

はい、リッチリザルトって何ですか??となった方に簡単なご説明を。

検索してて、以下のような表示をご覧になった事があるかと思います。

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これがリッチスニペットというやつで、構造化データでマークアップすると、こういうリッチな検索結果(リッチリザルト)として表示されちゃうのです!

そうナンデス、検索ランキングに影響を与えなくても、こんな風に表示されたら、直接的に影響はなくても、間接的なプラスの影響がありますよね、思わずクリックしたくなるとか。

とはいえ、なんでもかんでも、構造化データで書けばいいというものではありません。

どういう風に記述すればいいのか理解し始めると、色んな物事を構造化データさせたくなってしまうのですが、Google がサポートしてないものを、構造化データで書いても、骨折り損の草臥れ儲け、労多くして功少なし、となりますので、そこはグっと心を鬼にし、書きたいという気持ちを抑えて我慢してください。

Google がサポートしてるものは、scherma.org で定義されてるボキャブラリーのほんの一部なので、そんなに多くはないのですが詳細を知りたい方は以下のリンクを参照してみてください。※「COVID-19 に関するお知らせ」という構造化データもつい最近からサポートされています。

Google 検索デベロッパーガイド

ここらで、私が構造データで得た事例をいくつかご紹介します。

Google しごと検索(求人情報の構造化データ)

僕の勤め先でも、複数の求人媒体を使い積極的な採用活動を行なっています。

そんな折、2019年01月23日から、日本でも Google しごと検索がローンチされたのです。

そのニュースを耳にした総務部の方からすぐ僕に連絡がありました。自社サイトで、新卒採用の Google しごと検索の構造化データ対応をしたいと。

僕も関心があったので速やかに技術調査して実装を行いました。

すると翌日にすぐ効果がありました。

“〇〇区 新卒 web” というキーワードで Google 検索すると、、

所属している会社の求人が、ドドーンと、一番で表示されていました!

蛇足ですが、この記事を執筆時の今でも、求人は上記のキーワードで検索すると Google しごと検索では検索順位1位をキープし続けています。(2020.04.23.)

肉じゃが(レシピの構造化データ)

以前、僕の勤め先で、料理レシピを扱う某大手企業サイトのリニューアルという案件がありました。

リニューアル前は、某メニューを Google で検索すると、検索結果で一番上に表示されてたのに、リニューアル後には、その某メニューの検索順位が少し下がってしまった事がありました。

順位が下がってしまった原因は複合的なのですが、その時に、まず我々が速やかに取った施策が、レシピの構造化データでした。

無論、リニューアルの段階で、レシピのページは構造化データでマークアップ(その時は、schema.org と micodata で構造化)を施してはいたのですが、より詳細な構造化データを施すことにしたのです。

詳細な構造化データとは、microformats.org の hRecipe ボキャブラリーを使用することでした。シンタックスは、クラスを追加したりする、特段複雑なものではなかったのですが、その施策をしたあと、ほどなくして、その某メニューのページは、無事検索順位1に返り咲きました。

蛇足ですが、この記事を執筆時の今でも、その某メニューは検索順位1位をキープし続けています。(2020.04.23.)

あとがき

Google の中の人も言っています。2020年以降の構造化データは SEO の必須スキルであると。

Google の云う未来予測なので、また話は変わるかもしれませんが、構造化データの利用範囲は今よりも拡大していき、より複雑なものとなり Google アシスタントなどの AI アシスタントとの連携も予定しているようです。こうなるともう、令和2年の間に必修するっきゃないですよね!

最後までご覧いただきありがとうございました!

*1:※但し data-vocabulary.org は、2020年04月06日を最後に Google はサポートしなくなりましたので、ご注意のほどを。

CMSを用いたAPIファースト開発手法

はじめまして!杉山と申します。どうぞよろしくお願い致します。 今回はCMSを用いたAPIファースト開発手法についてご紹介します。

そもそも、CMSとは?

CMSとは、Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の頭文字をとった略称です。 CMSは大きく分類すると、動的ページ出力と静的ページ出力の2つが存在します。 (動的ページ出力、静的ページ出力については割愛と致します。) 杉山がよく開発を行うのは、動的CMSのHeartCoreというCMS開発を行います。 今回は主に動的CMS(HeartCore)でのお話が主になります。

現状CMSが抱える問題点

1. サーバーダウンが起こりやすい

静的ページ出力に比べて動的ページ出力の場合、ページ生成からページ返却という2ステップあるため2重にコストがかかる。 故に、動的ページ出力CMSはサーバーダウンが起こりやすいと言えます。 しかし、通常Apacheと呼ばれるWebページを返却するアプリケーションは返却する物が必要最低限の場合、負荷が高まらない。 ただ、動的ページ出力は各々専用のページを返却出来るため、静的ページ出力CMSとは異なる使い方が出来ます。

2. サーバーにかかるコスト

近年はAWS等のクラウドサーバによる従量課金制が主流になりつつある。 更にエンドユーザは4G回線や次期5G回線になり、今まで以上に高品質なサービス提供が求められる時代と言える。

3. CMSならではの開発スピード低下

CMS開発のメリットと言われる、入力口を設けそれに応じた出力がありますが、もちろん、魔法のように入力と出力が勝手に出来上がる事は無いのが現状。 本来は、入力を先に開発し、出力を開発に取り掛かる。 だが、入力と出力を同時に開発出来たらどんなに素晴らしいことだろうか。

UIが無いCMS、Headless CMSの時代へ

Headless CMSとは、Head Less CMS = 頭が無いCMS ここで言う"頭"とはHTML(デザイン)の事を指します。

Headless CMSの必要性

ユーザーニーズの変化に伴う、マルチチャネル配信 今後、Webサイトだけの対応でよいのか? 答えは否!断じて否だ!

ユーザーニーズの変化は劇的に変化しつつある。 それに答えてWebサイトだけではなくマルチチャネルでの配信を行わなければならない。

Headless CMSの場合、情報だけを返却するとご説明したが、これは受け取り側のチャネルに影響しないデータ構造であれば、 Webサイトの表示以外にもスマートフォンネイティブアプリの情報を表示したり、スマートウォッチやカーナビゲーションへのプッシュ通知も可能とする。

今後HTMLでの表示という概念が崩れたとしても、はたまた近未来の通信デバイスが開発されたとしても・・・ Headless CMSはエンドポイントとしては不滅だと言えるだろう。

Headless CMSを用いたAPIファースト開発手法 - デカップルドで迅速な開発へ

APIファースト開発手法では、フロントエンド開発者とバックエンド開発者とが同時進行出来るのが最大の旨味と言えるだろう。 まず初めに、エンドポイントで使用するデータ構造設計を行う。 設計が終わった段階で、フロントエンド開発者はデータ構造(json)をVue.js/Reactで取得&描画までの開発を行う。 その間、バックエンド開発者は設計フェーズで取り決めしたデータ構造を返却する機能開発を行う。

APIファースト開発手法を活かしたプロジェクトとは

以下に当てはまるプロジェクトはAPIファースト開発手法がマッチすると言えるだろう。

  • デザインが決まっていないが、入出力の定義が決まっている。
  • 静的サイトで一部CMSによる動的化対応

APIファースト開発手法で気をつけるべき点

全てのエンドポイントで同一のデータ構造を提供するため、設計段階で適切に設計しないと、複雑性が増し保守性が無くなるので注意が必要だ。

まとめ

今後のマルチチャネル配信、開発の高速化が求められる時代になり、CMS開発はHeadless CMSを用いた、APIファース開発が主流になってくるのではないかと思います。